LINEやLINE@(現・LINE公式アカウント)で有料鑑定は可能なのか?(長いので頑張って読んでね)

※一部加筆・修正しています。加筆修正部分は青色太字で書かせていただきます。

「LINE」「LINE@(2020年現在・LINE公式アカウントに名称変更)」。このSNSを使って活動している占い師さんは多いでしょう。
私も事務所用のアカウントを取得して、依頼者さんとのやりとりに使用させてもらっています。

この間たまたまネットサーフィンをしていたところ、
「LINEで鑑定してます」
と書かれている占い師さんのブログを見つけました。
その方だけではありません。カウンセラーさんも。コンサルさんも。
トーク機能を使った有料鑑定・有料相談を宣伝しているではありませんか。

そもそもLINEは、営利目的で使用するのは規約違反。やっちゃいけません。
(LINE規約 12.禁止事項 12.8に書かれています)

ですが、個人事業・企業アカウントのLINE@ではどうなのでしょうか。
(もちろん、LINE@で有料鑑定を行っている方もいるでしょう。)
もし有料じゃなくて、無料鑑定だったら…?趣味程度で占っているのは趣味だからいいとしても、
有料鑑定を行っている人が、お試し鑑定をLINEやLINE@で行うのはありなのでしょうか。

その点を確認せず、行っている方も多いと思うし、私もいいのかダメなのか気になるので…。

LINEさんに直接きいてみることにいたしました。
なお、2016年の出来事なので状況は変わっているかもしれません。
何か変更がありましたらその都度調べておりますが、間違っているところがあればメール等でお伝えいただけると嬉しいです。

受付番号:0003166903

ご報告内容:
こんにちは。問題というよりも、質問でご連絡をさせていただきました。

LINEおよび、LINE@で、占い鑑定をされている方がちらほら見かけます。
無料鑑定だけではなく、有料鑑定もです。
LINEでは営利目的での使用は禁止されていると思います。そこで聞きたいことがいくつかあります。
1.LINEでの占い無料鑑定やカウンセリングの無料相談業務は可能なのか
2.LINEでの有料鑑定・有料相談に誘導する行為は禁止かどうか
3.LINEでは有料鑑定や有料相談業務は当然禁止だと思います。ではLINE@では
占いの有料鑑定・有料の相談業務は可能なのか

以上3点です。
ご返答をよろしくお願いいたします。

(原文ママ)

すると、

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規約で突き返されました…(-ω-;)ウーン
回答になっていません。というよりも、
>判断基準の詳細は公開していません
>特定の行為についての利用可否をお答えすることはできかねます。

これは…なんで???

何がよくて、なにがダメなのかわからないじゃないですか。
「だから規約読んでね」っていうけれど、規約はすでに読んでいるんですよね。
規約にも書いていない事柄だし、わからないから聞いているのに。
利用者が知らない、その判断基準というやつでいきなりアカウント利用停止になってしまう場合がある。
利用者であるこちら側は何も知らされず、理由がわからないまま停止になっちゃうんだから
たまったもんじゃないですよね。

この回答では納得できないので、さらに質問をぶつけてみることにしました。

こんにちは。

先日、以下の質問をお送りさせていただいたものです。

>LINEおよび、LINE@で、占い鑑定をされている方がちらほら見かけます。

>無料鑑定だけではなく、有料鑑定もです。

>LINEでは営利目的での使用は禁止されていると思います。そこで聞きたいことがいくつかあります。

>1.LINEでの占い無料鑑定やカウンセリングの無料相談業務は可能なのか

>2.LINEでの有料鑑定・有料相談に誘導する行為は禁止かどうか

>3.LINEでは有料鑑定や有料相談業務は当然禁止だと思います。ではLINE@では

>占いの有料鑑定・有料の相談業務は可能なのか

>以上3点です。

>ご返答をよろしくお願いいたします。

そして、御社からこのようなご返答をいただきました。

>LINEおよび関連サービスをご利用いただきありがとうございます。

>LINEカスタマーサポートです。

>LINE@では、利用規約に違反する行為などがあった場合は、弊社にて内容を確認の上、ペナルティ、または利用停止の対応を行う場合がございます。

>なお、判断基準の詳細については、公開しておりません。

>そのため、特定の行為について利用可否をお答えすることはできかねます。

>何卒ご理解賜りますと幸いです。

>禁止事項等は、利用規約に記載しておりますのでご参照ください。

>▼LINE@利用規約

>http://terms2.line.me/lineat_terms?lang=ja 

>今後とも、弊社サービスをよろしくお願いいたします。

確かに当質問は、行為についての利用可否を聞いています。

しかしトーク内での上記の行為が規約に違反しているのか、規約が不明瞭でわからないため、

ご返答をどのように受け止めていいのかわかりません。

有料鑑定も無料相談もしていいけど、場合によっては利用停止になる…ということでしょうか?

質問させていただいた内容の行為が「利用規約に違反する行為」にあたるのか、このご返答ではわかりかねます。

LINE規約はすでに目を通したうえで質問させていただいております。

LINE@規約を改めて読ませていただきましたが、やはり当質問に関わることが禁止事項にはっきりと書かれていないためこのように問い合わせています。

それとも、当質問の行為すべてが

LINE規約

  1. 禁止事項

12.8. 営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為(当社の認めたものを除きます。)、

性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない異性との出会いや交際を目的とする行為、

他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為。  

12.10. 宗教活動または宗教団体への勧誘行為。

12.13. 上記12.1.から12.12のいずれかに該当する行為を援助または助長する行為。

12.14. その他、当社が不適当と判断した行為。

こちらに対して違反する行為だと認識したほうがよろしいのでしょうか。

判断基準を公開までする必要はございませんが、

利用者の意見としては、どこまでが違反なのかどうか、もう少し明確にしていただきたいと思います。

LINEやLINE@を快適に利用したいので、よろしくお願いいたします。 

(原文ママ)

LINE規約 https://terms.line.me/line_terms/?lang=ja
LINE@規約 http://terms2.line.me/lineat_terms?lang=ja
LINE公式アカウント規約 https://terms2.line.me/official_account_terms_jp?lang=ja※上記、2016年の時点での規約となっております。最新のものである、2022年10月31日のLINE規約には13.禁止事項 
13.7. 当社が定める方法以外の方法で、本サービスまたは本コンテンツの利用権を、現金、財物その他の経済上の利益と交換する行為
13.8. 営業、宣伝、広告、勧誘、その他営利を目的とする行為(当社の認めたものを除きます。)、性行為やわいせつな行為を目的とする行為、面識のない第三者との出会いや交際を目的とする行為、他のお客様に対する嫌がらせや誹謗中傷を目的とする行為、その他本サービスが予定している利用目的と異なる目的で本サービスを利用する行為
…とあります。
また、最新のものである、2023年2月1日のLINE公式アカウント規約には
第1条
2. LINE公式アカウントには、本規約に加え、当社が定めるLINE利用規約(https://terms.line.me/line_terms?lang=ja)、LINE公式アカウントガイドライン(https://terms2.line.me/official_account_guideline_jp)および当社がLINE公式アカウントの追加サービス(以下「追加サービス」といいます。)毎に定める個別の規約(以下「個別規約」といいます。)が合わせて適用されます。

どちらも読んでも、「トークで金銭をとったらだめ」とは書いておらず…。
さらに突っ込むと、LINEの規約がLINE@の規約にも有効であるならば(LINE@規約の最初のほうに書いてある)、

この禁止事項は矛盾しちゃっていることにもなるんですよね…(広告OKのLINE@が営利NGに)。よくわからない。とりあえず、上記の質問をぶつけてみました。
すると。

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ちょっと動いてくれるようです。返答にはなっていないけれど。

期待したその次の日。


またこれかい!!!

きっと、これ以上聞いても同じ答えがかえってくるでしょう。
規約が変わるかもしれないし、そこはなんとも言えません。

>特定の行為についての利用可否はお答えできない
可否だけでなく、規約違反かどうかも答えることができない、利用基準も開示できない。
それなのに「違反だと思われる行動をみたら停止する」というその姿勢。
違反していても見逃している会社もある、と思ってもおかしくありません。うーん。
また、規約はあってもOK・NGのボーダーラインが決められず、LINEの気分で
アカウント停止になることも考えられます。

【結論】

それでもSNSとして浸透しまくっているLINE@。使わないのはもったいないです。
一事業者として差しさわりなく利用するのは問題ないでしょう。
LINE@の事業モデルを見る限り、お問い合わせや質問、予約のやりとりはOK。むしろそういう活用をしてほしいのでしょう。
でも、LINE@のトークで鑑定内容のやりとりや実際に鑑定を行うのはやめておいたほうがいいと思います。
電話機能もつきましたが、電話も然り。
下手なことをして、アカウント停止になったら元も子もありません。
個人LINEの無料鑑定でも、勧誘と判断されればアウトです。LINEで鑑定は一発アウト。
また、取り交わされるのは個人情報です。
スマホにパソコンだろうが、同じように鑑定をするのなら
まだメールやマーケットプレイスでの取引のほうが安全だと思います。
だってLINEはSNS。
金銭発生するなら、なおさらです。
万が一LINEの鑑定でトラブルが起きた場合は利用者が責任をとらなければいけませんし…。

なので…今回の結果から私が出した結論。

LINE@での無料占い・無料相談→簡単な悩みならOKかと。
友達同士でもLINEで悩み相談はするでしょう。
ただ、深刻な悩み相談は対価が必要になると思います。重い悩みはNG、これは個人の判断で。
また、簡単な悩みに対して、言葉で答えるようにしたほうがいいでしょう。カードの写真は使わないように!

これは私もやってしまってましたが…(;´・ω・)
タロットカード、オラクルカードなど、カードには著作権があります。
カードの絵をトーク、もしくはホームに載せる。これは著作権に引っかかってしまいます。
(ウェイト版タロットは、日本ではすでに著作権OKになっていますが、ある国ではまだ著作権が生きているとの話もあります。さらに、ドリーンのカードは個人ブログ・SNSなら公開可能。ただしカードの1/4。占い師ブログではNG。営利目的とみられるかも。←調べた…知らなかった)
※2020年4月、ライトワークス(JMA・アソシエイツ)発行オラクルカード・タロットカードの引用利用に関するガイドラインに変更がありました。
https://lightworks-study.net/attention.html
他にも各出版会社や著者の意向によって、どこまでOKでどこからNGなのかはさまざまですので、使用の際は調べておいたほうがいいでしょう。

これは、LINE @規約
6.2.1. コンテンツが、第三者の権利(著作権、著作者人格権、特許権、商標権、意匠権、実用新案権、営業秘密、名誉権、肖像権、プライバシー権、パブリシティー権を含みますが、これらに限りません)を侵害しないこと
14.3. 当社又は第三者の著作権、商標権、特許権等の知的財産権、名誉権、プライバシー権、その他法令上又は契約上の権利を侵害する行為
…にあたります。
もしカードをひいた場合、カードの絵は載せず、言葉で説明したほうがいいでしょう賢明でしょう。

私も気をつけます(;´・ω・)

そして。個人のLINEならどうなのか、というと…。

LINEならどうなのか→個人間のやりとりはいいと思います。
ただしお店や占い師名、肩書にして売り込むのは絶対NG。
営利目的とみなされます。有料鑑定や有料相談への勧誘・誘導もだめ。

LINEはあくまでも個人のやりとりに使用しましょう。

LINE@での有料鑑定や有料相談業務は行ってもいいか→OKともNGとも書いていませんので個人の自由。でもやらないほうが絶対いい。アカウント停止になってしまったら、事業者の信頼にも関わってくる。依頼者さんとのやりとりもできなくなります。

※2023年2月20日、LINE公式アカウントに「メンバーシップ」機能がつきました。
この機能を利用して、オンラインサロンやチャット相談を受け付ける有料プランの作成が可能となりました。メンバーシップを利用するには、内容をLINE社に提出して審査を受ける必要があります。
もしかしたら、有料鑑定のサブスクリプションもこの機能で可能になるかもしれません。
(申請していないので、わからないのですが…)

「なーんだ、規約にはっきりとダメって書いてないからやってもいいじゃん!!」
ととらえて、LINE@のトークや電話で有料鑑定するのはあなたの自由です…。
私は、今回のこのLINEの態度を見て「下手なことに手を出すのはやめとこう」と思いました。
LINEカスタマーサポートはあてにならない。マジであてにならない。
あてにならないから、こちらが大人になるしかない。
そんなに信頼しないし、集客だのアピールだので期待もしない。
あくまでやり取りのツールとして使わせてもらいますよ。

今回一番に学んだことは…これですね(;´・ω・)

※LINE公式アカウントに変更後も、この件はどうなのかをお聞きしたところ、全く同じ返事がきました。名前だけ変わって、サポートの体制は変わってません…。

咲羅紅

富山県を拠点に活動している占い師。
介護福祉士、美容部員という異色の職歴を経て占いの道に。2009年には占い事務所「うらないや夕月堂」を立ち上げる。占術は、タロット、水晶球占い、オラクルカード、九星気学など。
鑑定のほか、メディアでの原稿執筆、占い講座、占いグッズ制作も行っている。

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