SNSを眺めていると、無責任かつ非現実的な情報商材の広告が多く流れてきます。
広告の多くは、高額な通信講座、高額な集客メソッドです。
「たったこれだけであなたも占い師に!」「楽して稼げる方法として占い師があるの!」「話すだけで人の役にたつ仕事!」……こういった、広告のキャッチフレーズを見るたびに、頭を抱えてしまいます。
この魅力的?な広告にホイホイつられて情報商材を買ってしまう人や高額講座を受けてしまう人が多いようですが、そんなに美味しい話、あるわけありません。
「たったこれだけで……」と言いますが、長年活動し続けている占い師は、占いの本や道具を始め、常に何かの本を書い、読み、SNSやメディアで調べて情報を吸収し続けています。占い師の根幹となる叡智や「物事の本質を捉える」という本質はどの時代も変わりませんが、悩みや不安、お客さんが欲しい情報は時代とともに変わるため、常にアップデートが必要な職業です。
モノは増えるし経費はかかるし、「たったこれだけ」なわけないです。
それに、占いの講座を行っている著名な先生方の講座料を調べてみたらわかるのですが、何十万とかかる講座を開講している方はあんまりいないのですね。
自分のことを棚にあげるつもりはないのですが、R8年現在占い師歴15年(もっと言えばメディア経歴もあります)の私ですら、占い師の開業や事業の進め方の相談料は30分6000円、どのように練習等をすすめたらいいのかの相談も同じ料金、鑑定料と同じ料金システムです。
簡単な相談なら無料でも話聞きます。
はっきり言って自分よりも経歴が浅い方が何十万もの商材を売っているのに疑問を感じてしまうのです。
占いの仕事は楽して稼げる仕事ではありません。
基本、悩みや不安がないと、依頼は来ません。 人は、ある程度自分で自分のやるべき事がわかっていれば、占いに頼らないのです。
行動の指針や今後の計画の材料として占いを使うお客さんも存在しますが(これは特に事業者さまに多いです)、こういうお客さんにはすでにお付き合いされている占い師がいたり、自分である程度占いができる人だったりするのです。前向きな占いの使い方をする人はいるにはいますが、新規のお客さんとしてはなかなかやってこないのが現実です。
占い師になりたての人は「思い切って占い師になったのにお客さんがこない」とぼやくこともありますが、「占い師になりました!」とアピールしたところで、お客さんとの信頼はゼロのままなので、お客さんが来てくれるはずがありません。
待っていてもお客さんは来ないので、自分からお客さんを積極的にとりにいかないといけないのです。
占い業のメインの仕事となる占い鑑定は、最初は客単価を高くしたとしても、稼ぎになるくらいの人数はやってこないと思います。
それ以外の占いの仕事は、単価が低かったり、限られた人しかできなかったりするので、全くお金にならないことも多いです。最初から稼げている人は、仕事の仕組みが整っているかラッキーかのどちらかですね。
リアルな数字を出しますが、占い師は稼げたとしても月収30万〜40万円はありません。
平均はせいぜい月収10〜20万円くらいです。 (有名な占い師や人気の占い師、物価も賃金も高い都会の占い師は違うと思いますが)。
上のような悪どい方法や、自分から高額な情報商材を売ったり高額な占い講座を行わない限りは、そこまで稼げる職業ではないでしょう。
「月◯◯万円(稼げる)」の数字に騙されないでください。悪どい商法や高額な占い師養成講座を受けたとしても、占いのスキルや集客のスキルには個々の能力の差が大きくでますし、他の業種と比べても講座の効果は期待できないです。
「違う講座を受けたら稼げるようになるかも……」と他の講座を渡り歩く人もいるのは、その人がうまくやれていないのにも原因があるからかもしれませんが、だいたいは「月〇〇万」の稼ぎ方を教える占い講座に再現性がないからなんですよね。
教える側がうまくいったからといって、その成功体験が万人に通じるものではないのがほとんどです。
こういった講座や情報商材には、「稼ぎを意識するなら不安を煽る」「なにかにこじつけて悩みがあるように導く」「鑑定時間を無駄に伸ばす」「耳障りのいい言葉でお客さんを気持ちよくさせる鑑定=アゲ鑑定を行う」「占いの勉強をしないで生成AIを使ってなんちゃって占いをする」とか、あげたらキリがないのですが、まっとうな占い師ならやらないようなことばかり教えているところもあります。
SNSなんかみてみると、「月〇〇万稼ぐ占い師になるなら〜したほうがいい」みたいな投稿している人がいますよね。これは稼ぎしか意識していないから、こんな発言ができるのです。
それも教えられる側ではなく、自分の稼ぎ。占いをお金稼ぎのツールとしてみていない人の発言です。
真面目な占い師なら「占いを生業にしたい」この一言で済むんですけどね。
ここまでお話してきましたが、まだそんな人たちのお財布になりたいのですか?
占い師として仕事をしたいと思うのであれば、もう少し理性を働かせて欲しいと思います。
最後に。
美味しい話のキャッチフレーズに「話すだけで人の役にたつ仕事!」とあるものについてですが、話すだけで役に立つのかどうかはお客さんが決めることで占い師側が決めることではありません。
その時は役に立っても、長い目で見たらそうじゃない場合もあります。
占い師は、自分の占いが役に立ったかどうかの判断はできません。
そもそもお客さんからの事後報告が少ないので、わからない場合が多いのです。
占い師は、鑑定時間内に占いを使って精一杯目の前の人をサポートするしかできません。もしくは、「占いの結果から、こうすれば大丈夫じゃないかな」と、文章や写真、動画で訴えていくしかないんです。
「占い師の仕事はみなさんの役に立つんです」 これは、占い師側からドヤ顔で言うセリフではないんです。
それを真顔で言う事が、どれだけ傲慢だと思っているのでしょうか。
みていて、とても恥ずかしいです。
「占い師は占いが好きで、占いを使って社会貢献したい。占いは全力でやるので、役に立っているかどうかはお客さん側が決めて下さい」というスタンスを持っていただきたいし、占い師の仕事をはじめたあとも持ち続けてほしいと心から願っております。



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