自称霊能者にだまされた話。

FBで書いた記事のまとめです。
私の黒歴史ベスト10に入る辛い過去です。

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私、10年以上前かな?霊能者に騙されたことがあります。
今と違ってすごく病んでいた時期があり、心のお薬も飲んでいたんですよ。
(父が倒れたのをきっかけに、いろんなことがありすぎて。その父も去年亡くなりましたが。)

その頃、とても仲良くしていた友達がいて、その子が頼っていた霊能者を紹介してもらったのです。
その方に私が会いにいけず(心が辛いと動けないもんです)、
友達の電話から繋いでもらいお話しをきいてもらうことが多かったのですが、
おじいちゃんなのか耳が遠く大声で話をしても「聞こえん!」と怒られるばかり。
しかも、「あなたみたいにちゃんと話しない人はね…」と、話を聞かず声を荒げて説教。
長時間責められ「私なんでこの人に怒られているんだろう…」と悲しい思いをさせられました。
当時の私は、自分の話をまともに聞いてくれる(と思いこんで頼っていた)人がその友達くらいしかいませんでした。
だから、いくら責められても「ああ、私こんなんだから怒られるんだ…仕方がないのかな」と、自分のせいにしていました。
全然違うのに、です。

その友達が頼る霊能者さんだから、
自分のことをちゃんとわかってくれて、この先をはっきり指し示してくれるに違いない。
そう思い、この霊能者さんに霊視をお願いしました。
鑑定内容と結果の郵送先を、その方宛にファックスで送りました。結果は手紙で送ってくれると友達が言いました。
…この時私はきちんと話をしなかったばかりに、とても痛い思いを後ですることになるのです。

鑑定の結果は一週間ほどで届きました。電話でお話ししても理解してもえなかったことを、ファックスでしっかり書いて送ったので内容のズレはありませんでした。
しかし。届いた結果、内容は予想していた以上にとてもひどいものでした。

悪い結果が書いてあった?
また責められた?
どれも違います。

送られてきたもの。それは、ルーズリーフに雑な文字で書かれた結果。数にして200字もなく、たったの5行でした。
そして、その下に書いてある料金と振込先。

「鑑定料、4万円」

明らかにぼったくりです。
友達に問い詰めました。「私はあなたにちゃんと紹介した」「あなたは悩みを電話で話を聞いてもらい、さらに手紙でも鑑定してもらった。それくらいは普通にかかる」「お金払わずにやってくれると思ったの?」
そう、彼女はこういう鑑定をする人だということ、鑑定料が高額であることを知っておきながら私にこの霊能者を紹介をしていたのです。
私がもっと、友達に鑑定のことも霊能者のことも詳しく聞いていたらこんなことになっていなかったのです。不安の闇に飲まれて、周りが見えなかった自分のせいでもありますが、黙って紹介した友達も、鑑定の詳細も料金も先に教えずに鑑定した霊能者も悪い。

鑑定料は勉強代だと思って払いました。

その後、その霊能者も友達もフェードアウトしました。当時勤めていた友達のバイト先のお店(接客業)に顔を出したら「辞めた」と言われ、連絡をとったら、「どちらさまですか?知りません」と、他人扱いされました。

その後、元旦那と付き合い、妊娠・結婚がきっかけで心の病が寛解しました。
(今の私はバツ1です)

今では心の病のつらさがわかるし。
それにつけこむ人は、自分の都合に合わせる形だけとてもいい人だし。
ダメな霊能者の典型をみたから、だいたいどんなのがよくてダメなのかもわかります。

この痛〜い経験も、今の仕事に活きています。
ちなみに自分の霊能力は、このときうやむやでした。
心の病があるときって、なにもかもがカオスです。

咲羅紅

富山県を拠点に活動している占い師。
介護福祉士、美容部員という異色の職歴を経て占いの道に。2009年には占い事務所「うらないや夕月堂」を立ち上げる。占術は、タロット、水晶球占い、オラクルカード、九星気学など。
鑑定のほか、メディアでの原稿執筆、占い講座、占いグッズ制作も行っている。

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