7月5日のあの話についてよく聞かれるので私の思いや心配を書きます。

◆べにっき~まったり日記・雑記~

今年の7月5日の予知夢の話を、皆さんはご存知でしょうか。
結構有名な話なので調べればわかるのですが、一応話の詳細を貼り付けておきます。
「7月5日に東日本大震災の3倍の津波が押し寄せる」予言で大混乱が… 台湾では「地震を機に中国が侵攻してくる」と防災グッズが爆売れ(デイリー新潮)

で、このお話なのですが。
今年のはじめ頃から私のところでも「ソレって本当なんですか?」と聞いてくる方が結構いらっしゃいまして、大変困惑というか……

「夢をみた本人じゃないのに知るかーーー!!!」

というのが私の正直な気持ちなのですが、思えば1年半前にあのでっかい能登半島地震をこの方たちは(もちろん自分も)経験したわけで、「あんな思いはしたくないんだわ、不安だわ」という気持ちもよくわかるんです。

私のことを知らずにこの記事を読んでいる人には、話の背景が見えづらいと思うので補足:
私は富山に住み仕事もほぼ100%富山で活動をしております。
この話を聞いてきた人たちは地元富山や石川の人です。
富山県も能登半島地震で被災しており、特に氷見市・高岡市・小矢部市などは被害が大きかったのです。
当時の様子はこちらをどうぞ。

まずみなさんに考えてほしいのです。
予知夢は当たるものだと仮定したとしても怖がりすぎていませんか?
情報に過剰に反応していませんか??
あの予知夢が当たるかどうかの予想を楽しんで、自分からありもしない情報をあちこちに拡散していませんか?

占いも霊的感覚も、予知夢もサイキックもそうなのですが、予見というものはあくまでも参考材料にしかならず、完璧でも絶対でもありません。
つまり、大災害は起きるかもしれませんし起きないかもしれません。
あの大きな地震を経験しているのでこのような情報を耳にして怖がってしまうのは当然ですが、だからこそ今は情報の分別に力を入れておくべきではないでしょうか。
今仕入れておくべき情報はなんなのか、正しい情報はどれなのか、など。
そして、今できることはなにかを考えないといけないのではないでしょうか。ハザードマップの確認、家具を押さえる突っ張り棒の設置とかですね。

備蓄の整理もしない、周囲に防災を訴えもしないで一生懸命に不安を煽る情報を見て、噂して、拡散して何が楽しいんでしょう。やっていることが陰謀論や過激な反ワクと変わりません。
このような話に気象庁の長官の会見が行われること自体が異常だと思ったほうがいいんです。

この予知夢の話を利用して、数字稼ぎにyoutubeなどで取り上げる占いビジネス業者や霊能ビジネス業者などが後をたちません。
(占いや霊的なことに真摯に向き合わないただの承認欲求モンスター、もしくは金稼ぎは必死・仕事は怠惰な人たちなので、あえて「占いビジネス業者・霊能ビジネス業者」と呼ばせていただきます)
通常なら「怖いけど興味深い情報だったな」と過去のものになっていく情報がいつまでも今にとどまり続けるのはこのような「金になる美味しいネタをこすり続ける人」たちがいるからでもありますが、それ以上に情報を求め続ける人……興味本位でみる人たちがいるから、いつまでたっても数字稼ぎの動画がなくならないのです。
動画をみることで「あ、これまだ金になるからやり続けたほうがいいな」と動画作成者に思わせているんです。
これまでそういった動画を見た人、元々そういう動画が好きな人は、間接的に周囲に不安を与えている自覚をもっと持ってほしいものです。
っていうかこれは動画に限らず、不安を煽る情報を楽しんでいる人たち全般にいえますね。

私は件の出版物は読んだことはないですが、「こんな夢をみたから、こういうことが起きるんじゃないか」というただの予知夢の解釈のひとつが大きく取り上げられてしまったんじゃないかと推測しています。
ここで心配なのは、当日に災害が起きることよりも、この情報が拡散されすぎたがゆえに「7月5日は何かが起きていないと気がすまない人たち」が騒ぎを起こしてしまうことです。この日に便乗して犯罪を起こす人が現れるのではないか、謎のスピリチュアルイベントが開催してお金を荒稼ぎする人が現れるのではないか。
予知夢よりもこっちのほうが不安です。杞憂ならいいのですが。

もう一回いいますが、予知夢は絶対でも完璧でもありません。
現時点では、気象庁や政府からの「大災害の予兆がある」という発表はありません。
不確定な情報に振り回されないでくださいね。

もっと冷静になれ〜(∩^o^)⊃━☆゜.*

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